『浅間国際フォトフェスティバル2019』が、2019年9月14日(土)~11月10日(日)の約2ヶ月間にわたって開催されました。メイン会場となったのは、小諸市のお隣り、御代田町馬瀬口(みよたまちませぐち)の旧メルシャン軽井沢美術館周辺エリア。初開催は2018年で、 続く今回は2度目。各種イベントやワークショップなども開かれ、県外からも訪れる人の姿が見られました。
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浅間国際フォトフェスティバル2019の基本情報
・名称 | 浅間国際フォトフェスティバル2019 |
・開催期間 | 2019年9月14日(土) ~ 11月10日(日) |
・開催時間 | 10:00 ~17:00 (最終入場 16:30) |
・会場 | 旧メルシャン軽井沢美術館(御代田写真美術館予定地) |
・所在地 | 〒389-0207 北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1 |
・入場料 | 1,500円(税込み) ※一部無料エリアあり ※中学生以下無料 |
・駐車場 | あり |
・支払方法 | 現金 クレジットカード(VISA・MASTER・AMEX) |
・URL | https://asamaphotofes.jp/ https://www.facebook.com/asamaphotofes.jp/ https://www.instagram.com/asamaphotofes.jp/ |
エリア別展示の紹介! イベントに行けなかった人必見
浅間国際フォトフェスティバルは、国内外のフォトアーティストたちの作品を一同に集めた、写真の祭典です。立体的な作品や、動く作品などがあり、これが写真!?と思うようなアートフォトがたくさん展示されていました。
作品の写真撮影がOKということだったので、気になるアートフォトをパシャパシャ撮影。
全部は撮りきれなかったものの、すばらしい作品の数々をエリア別にダイジェストで紹介します。
★色彩豊かな作品で埋め尽くされていたEXIBITION(展示棟)
INFORMATION(インフォメーション)で受付を済ませ、建物を出ると、目の前に展示棟が見えてきました。
展示棟のドアの両サイドには、NERHOL(ネルホル)の巨大なアートフォトがずらり。壁の高さくらいあるので、けっこうな大きさですよね。
ちなみにNERHOL(ネルホル)は人の名前ではなく、2人の日本人アーティストからなるデュオの名称。 アイデアを「練る」と「掘る」、2つのワードを組み合わせてつくった名前だそうですよ。
写真なのに、立体作品のようなアートフォト。いきなりすごいものを見てしまった!と感動しました。
展示棟の中に進むと、フランスの作家、CHARLES FREGER(シャルル・フレジェ)のポートレートが中にぎっしり並んでいて、圧倒されてしまいました。
CHARLES FREGER(シャルル・フレジェ)は、世界各国の民族衣装を身につけた人たちを主に撮影している作家のようですね。
世界の国々には、色彩豊かで、ユニークなデザインの民族衣装がたくさんあることを学べました。建物の中が、とっても華やかでしたよ!
一旦建物を出て、壁沿いに回ると、展示棟に別の入口があるのを発見。入ってみると、カラフルなスポンジを組み合わせてデザインしたフォルムを撮影した写真が整然と並んでいました。
こちらはTAKASHI SUZUKI(鈴木崇)の作品です。
イラストのようで、とてもかわいらしかったですよ♪
さらに、ここでは、鈴木氏の作品と一緒に写真撮影できるというサービス付き。
自分のポートレートに、スポンジの画像を合成する仕組みです。
この日、スタッフのおじさんが「サービスね。」と言って、3枚も撮影してくださいましたww
このインスタント写真は、なんと、チケットケースに収まるジャストサイズ。スタッフのおじさんから教えてもらいました。手荷物にならないように、ちゃんと考えられているのですね。
入場料を支払うと、スタッフ証のように、首から下げられるケース入りのチケットを頂けます。会場案内図も入っていましたよ。
★御代田町民500人ポートレートが圧巻のEVENT AREA(イベントエリア)
展示等を出て次に向かったのは、野外展示のイベントエリア。
こちらには、御代田町民500人のモノクロのポートレートがズラ~ッとならんでいました。思わず知り合いがいないか探しちゃいましたが、残念ながら、発見ならず。
その中に”みよたん“も発見!唯一知っている顔でしたww
みよたんは、御代田町のマスコットキャラクター?ゆるキャラ?です。みよたんも御代田町民ですものね。
イベントエリアには、ワークショップが開かられるコンテナも設置してありました。
コンテナはガラス張りで、中の様子がわかる設計。
残念ながら、この日は平日だったので、イベントやワークショップは開催されていませんでした。土日祝を中心に開催されていたようですね。
また、イベントエリアにはレトロなバスが置いてあって、中には地元・御代田中学校3年生の作品が展示してありました。
ピザボックスにインスタント写真などを貼ってデコレーションしたアート作品です。ピザボックスを使うというアイデアがなかなかおもしろいなと思いました。
会期中に台風19号に見舞われ、大変なこともあったようですが、野外の作品が無事でよかったです!
★写真動物園&カフェ内展示が楽しめるLOUNGE(ラウンジ)
イベントエリアを奥に進むとラウンジがあり、1Fに作品展示場、2Fにカフェが設置されていました。
1Fの作品展示場は「写真動物園」と題されていて、いっぱいに並んだ観葉植物の中にアートフォトが展示されているスタイル。
↑上の画像はSANNA LEHTO(サナ・レート)という、フィンランドの女性フォトアーティストの作品です。一見ファンタジーのように見えるも、やや不気味な感じが否めないユニークな作品を多く発表しています。
男性の顔に花がたくさんつけられた写真は、合成ではなく、本当に顔に花をつけて撮影したのだとか。ちなみに、モデルの男性は、 SANNA LEHTO(サナ・レート)の元カレだそうですww
作品を撮影した当時はお付き合いしていたようですが・・・。フフフ。
というエピソードをガイドさんがお話ししていました。私はガイドさんなしで、1人で会場を回っていたのですが、たまたま近くを通って、小耳にはさんだものでww
ガイドさんに案内してもらうと、また違った作品の楽しみ方があるのですね。1つ1つの作品をじっくり楽しみたいときに、ガイドさんに案内してもらうといいかもしれません。
1Fの展示場を出て、ラウンジの外階段を登ると、2Fのカフェが見えてきました。
会場の中間あたりの地点に位置するので、ちょっと一休みにぴったりの休憩スポットです。
カフェはその名も「IMA cafe(イマカフェ)」
文字通り、浅間国際フォトフェスティバル会期中の”今”だけ楽しめる、期間限定のカフェでした。
カフェで提供しているメニューもすべてイベント限定。気になるメニューがあったので、立ち寄って来ましたよ!
実は、カフェの中にもしっかりアートフォト作品が展示されていたんです。
天井を見上げてびっくり!オランダの作家、RUTH VAN BEEK(ルース・ファン・ビーク)の作品がたくさん掲げられていました。色鮮やかで、一瞬、イラスト?と思うようなアートフォトが楽しめましたよ。
★工夫をこらした野外ディスプレイの数々!WALKING AREA(散策エリア)
浅間国際フォトフェスティバルの会場は、建物から建物に移動する間にも、アートフォト作品が楽しめる工夫がたくさんありました。
カフェの裏手から出ると、敷地内に映えている自然木にも作品がディスプレイされていましたよ。
景色の一部のようにナチュラルに展示されていたので、危うく見逃しそうにww
そうこうしているうちに、浅間山を眺められる散策エリアに到着。
この日は天気がとてもよかったので、浅間山連峰の稜線がきれいに見えました。
散策エリアで印象的だったのが、WEEGEE(ウィージー)というウクライナ出身の写真家の巨大な作品。
人がたくさん写った巨大なフォトパネルに穴があいていて、顔が出せるようになっていましたよ。記念撮影用のご当地フォトパネル的な感じでしょうか。子どもが喜びそうです。中にはちゃんと踏み台が置いてありましたww
雄大な景色とアートフォト作品を同時に楽しめる、ぜいたくなスポットでしたね。
次の場所に移動中も、通路に垂れ幕に仕上げた作品が設置してあって、その間をくぐったり、建物の壁面に飾られた作品を眺められたりと、会場内のあちらこちらにアートが散りばめられていました。
しかも、周囲の景色に溶け込んでいて、違和感なし。これもディスプレイのテクニックなのでしょうか。
★動きのあるダイナミックな作品も!GROUND(グラウンド)・MUSEUM(美術館)
移動中も作品を楽しみつつ、いよいよ最後の見どころ、美術館前に到着。入り口には、かわいらしい男の子の大きな写真が飾ってありました。
美術館前のグラウンドにも、大型のフォト作品がディスプレイ。
ややジャグルジムちっくだったので、子どもを連れて来ていたら、のぼっていたかもしれませんww
美術館の建物のサイドには、大きなグリーンの木の箱が3つ置いてありました。
箱の中央部分には穴があいていて、中をのぞけるようになっていました。
箱の中をのぞくと、野生動物の写真が!
こちらは、イギリスの写真家、STEPHEN GILL(スティーブン・ギル)の作品。
移住先のスウェーデンで、3年半ほどかけて制作された作品だそうです。
モノクロ写真?と思いきや、プリントの染料は、 葉っぱから抽出した樹液からつくったというこだわりよう。どうりで独特の色合いをしていたはず。森の息づかいが聞こえてきそうな作品でした。
美術館の中にも、ステキな作品の数々が!
特に圧倒されたのは、オランダを拠点に活動する男女からなるアートユニット、Scheltens&Abbenes(シェルテンス&アベネス ) の作品。
↑上の画像がまさにそれなのですが、こちら、”動く静止画“なんです!
1枚1枚の静止画がスライドのように右に左に動き、時にはオーバーラップしたり、不思議なアニメーションが楽しめます。
ずっとその動きを目で追っていると、まっすぐ歩けなくなるんですww ひとりでヨロヨロしていましたからね、私。
動く静止画はほかにもありました!
こちらは写真そのものではなく、写真の中の一部が動くという、 KENSUKE KOIKE(小池健輔)の作品。
トリックアートのようなヴィンテージ写真が新鮮な作品でした。
それから、科学実験室のようなこちらの空間…↓
RGBライトで照らされた、幻想的なスペースでした。
RGBとは、RED(レッド)・GREEN(グリーン)・BLUE(ブルー)の頭文字で、この3色のLEDが搭載されているのがRGBライトです。赤・緑・青をミックスすることで、さまざまな色をつくれるのだとか。
置いてあるオブジェはさわってOKだったので、いろいろ動かして、色の変化を楽しみました!
ちょっとしたサイエンスの勉強にもなって、子どもも楽しめそうでしたね。
RGBといえば、カラー写真には欠かせない要素。それで、こういった展示もあったのかなと思いました。
写真といえば平面の静止画で、既存のものをカメラに収めるというイメージが強かったのですが、会場を訪れて、それがガラッと変わりました。被写体をデザインすることからはじめている作家も多く、それ自体もアートなのだと実感。
動きをつけたり、立体的に仕上げたりすることで、写真が動かないもの(=still)という既成概念は払拭(ふっしょく)されました。今後のさらなる進化が楽しみです!
見るだけでなく、触れられる作品もあって、興味深い展示会でした!来年も引き続き開催されるとの話を聞いています。
無料開放エリアも!メイン会場は写真美術館(MMoP) の予定地
浅間国際フォトフェスティバルの入場料は、高校生以上が一律1,500円でしたが、お値段以上に楽しめる内容でした。
また、浅間国際フォトフェスティバルには無料開放エリアもあり、気軽に立ち寄れるスペースもあったようです。
「IMA cafe(イマカフェ)」 もその1つで、お店で販売されるランチBOXを目当てに会場を訪れるお客さんもいたのだとか。
また、メイン会場のほか、御代田町の各所に、YOSHINORI MIZURANI(水谷吉法)の作品が展示されていた様子。公民館や交流センターなどを中心とした18カ所に、各スポット1点ずつ展示されていたようで、町全体がアートフォトで彩られていたのですね。
メイン会場となった旧メルシャン軽井沢美術館は、 御代田写真美術館(MMoP) の予定地となっているとのこと。御代田がアートフォトの町になるのが待ち遠しい限りです。
浅間国際フォトフェスティバルは、御代田町のほか、軽井沢エリア【AU DEPART (オーデパール) ・軽井沢書店】、北軽井沢エリア【浅間火山博物館・ルオムの森】でも行われていたようです。
フォト作品は写真撮影OK!SNSにもアップできる
浅間国際フォトフェスティバルに展示されていた作品は、すべて写真撮影OKでした!しかも、インスタ(Instagram)やフェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)などの SNSにアップしてOK。
インスタやFBには、いろいろな写真が投稿されていましたね。
ということで、私も祭典の様子をこうして記事に書けるわけでww うれしい限りです。
次はどんなアートフォト作品に出会えるのか、今から楽しみです♪興味を持った人は、ぜひ次回開催されるイベントに足を運んでみてくださいね。
御代田写真美術館予定地(旧メルシャン軽井沢美術館)へのアクセスマップ
・名称 | 浅間国際フォトフェスティバル2019 |
・開催期間 | 2019年9月14日(土) ~ 11月10日(日) |
・開催時間 | 10:00 ~17:00 (最終入場 16:30) |
・会場 | 旧メルシャン軽井沢美術館 (御代田写真美術館予定地) |
・所在地 | 〒389-0207 北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1 |
・入場料 | 1,500円(税込み) ※一部無料エリアあり ※中学生以下無料 |
・駐車場 | あり |
・支払方法 | 現金 クレジットカード(VISA・MASTER・AMEX) |
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