『不動の滝(ふどうのたき)/不動滝』は、小諸市の菱野(ひしの)温泉郷にある、落差15mほどの滝です。浅間山の伏流水(ふくりゅうすい)が源流で、豊かな水が絶え間なく、岩肌からどんどん流れ落ちてくる姿は見事。厳寒期には「氷瀑(ひょうばく)」と呼ばれる、いわゆる凍った滝の姿を楽しめます。10mを超える氷柱は、まさに“氷のアート”です。
不動の滝(ふどうのたき)の基本情報
・名称 | 不動の滝(ふどうのたき)/不動滝 |
・利用時間 | 24時間 |
・住所 | 〒384-0041 小諸市菱平730 |
・駐車場 | なし |
気温マイナス6℃!凍てつく寒さだからこそ美しい姿を見たくて…~不動の滝までの道のり~
大寒(だいかん)を過ぎ、いっそう冷え込むようになった2月初旬。
厳寒期の氷瀑で知られる『不動の滝』へ行ってまいりました!
小諸に住み始めて20年以上になりますが、『不動の滝』を見るのは、この日がはじめて。
いつか行ってみたいと思っていたのですが、ようやく願いがかないました。
前日は雲一つない青空だったので、放射冷却(ほうしゃれいきゃく)の影響もあって、朝の気温は-6℃くらいだったようです。
凍てつく寒さですが、凍った滝を鑑賞するのには絶好のコンディション。
スマホのナビを頼りに現地に到着すると、『不動滝』と書かれた看板が要所要所に立っていました。
そのため、看板の案内にしたがって進めば、迷わずに行けますよ。
道は整備されていて、歩きにくいと感じることはありません。
地区の方々がきちんと管理してくださっているからですね。感謝×感謝です。
ところどころ雪が残る道をひたすら進んで行きます。
歩みを進めると、ある地点から急に水の流れる音が聴こえはじめます。
“水場が近くにある!”というサインに感動します。
ぜひ五感を研ぎ澄ませながら、散策も楽しんでください!
赤い鳥居が見えてきたら、『不動の滝』まではもうすぐです。
『不動の滝』は比較的場所がわかりやすく、ポイント、ポイントに案内板もあるので、迷うことはありません。ただし、専用駐車場がないので注意が必要です。後ほどアクセス方法や駐車場所などを紹介します。
入口の看板から徒歩3分程度!赤い鳥居の方へ進むと『不動の滝』の正面
『不動の滝』入口の看板から3分ほど歩いたところで、赤い鳥居に到着。
ここまでくると、滝の一部がチラチラと見えます。
そのまま滝の方へ進めそうな道もあったのですが、足場があまりよくなさそうだったので、鳥居の方を選びました。
冬に行くときは、ぜひ鳥居の方へ。
鳥居の前で一礼し、くぐってさらに歩くと、ついに『不動の滝』とご対面!
せっかくなので、行けるところまで行こうと、遠慮なく(笑) 歩みを進めました。
そして、よく見ると、足元に小さな橋があるではないですか!!
もちろん、足をすべらせないように注意しながら、この橋も渡りました。
『不動の滝』の近くまで行くと、そのたたずまいといい、水の流れる音といい、非常にダイナミックです。
多少の水飛沫(しぶき)がかかるのは覚悟で、ぜひ近くまで行ってみるのがおすすめ。
次の見出しで『不動の滝』を動画をお楽しみください♪
厳寒期に現れる氷のアート!10m超えの真っ白な氷柱が目の前に!
『不動の滝』に近づくと、やはり迫力満点!
落差15mとのことですから、氷柱は10mを超えているのではないかと思われます。
遠くから見ると真っ白く見えた氷柱は、近くで見ると、透明な部分もあり、本当にきれいでした。
滝は全部が凍らず、氷柱の部分と、水が流れ落ちている部分があり、その様子も美しいです。
寒い時期だからこそ見られる氷の芸術作品。
その年の気候や、訪れるタイミングによって、また違ったフォルムが楽しめるのでしょうね。
滝の近くに行くと、ミスト状の水飛沫がかかります。ビショビショにはなりませんが、ご注意を!
小諸眺望百選に選出!マイナスイオンたっぷりの「裏見の滝」
『不動の滝』は、小諸眺望百選(こもろちょうぼうひゃくせん)の1つに選出されています。
管理人が訪れたのは冬ですが、秋は紅葉スポットとしても知られているそうです。
そして、なんと『不動の滝』は、「裏見(うらみ)の滝」でもあるのです。
裏見の滝、つまり、滝の裏側から流れ落ちる水を見ることができる滝!
管理人も、ぜひ滝の裏側にまわってみたかったのですが、氷点下の中、普段着でさすがに裏に入る勇気はなく、この日は断念しました(笑)
今度は、滝行(たきぎょう)が行われるという夏に行って、ぜひ裏からもながめてみたいです。